「他決」それは他社に契約を取られること。悔しい思いをした経験、きっとありますよね。
そんな経験をどう生かすか?これから3回にわたって、一緒に学びましょう!
その55 他決は無言のクレーム
こんにちは。至福太郎です。
今日は、ある不動産屋さんの話です。
その不動産屋さんは三店舗を展開して、地域でのシェアはナンバーワンを取り続けていらっしゃいます。
その社長にお話を聞く機会がありました。
不動産業とは
不動産屋さんの仕事は、売りたい人と買いたい人を仲介するビジネスです。
我々工務店は、会社によって作る住宅の質や顔、デザインなど異なります。
しかし不動産情報は、誰が扱っても同じです。
同じ売り物件も、複数の業者が一斉に販売しています。
不動産は、二つとして同じ物件はありません。
唯一の不動産を早く売却契約した業者が勝つ世界です。
他決=クレーム
ここの社長は、不動産仲介競争に敗れた場合、すなわち、他社で契約された場合、クレームだと判断されています。
いえいえ、我々住宅業界のように、工事に対するクレームではありません。
同じ不動産物件の仲介競争ですから、他決されたのは、自社のサービスに対するクレームだと判断されているのですね。
そして、他決されたお客様の家へ菓子折を持って、お伺いされているようです。
「この度は、至らぬところがあってご迷惑をかけました。
差し支えなければ、どのようなところがご不満でしたか?」
と、聞きに行かれています。
このような態度、心掛けが、地域ナンバーワンに押し上げているのですね。
他決から学ぼう
我々工務店も、他決は物を言わぬクレームだ、と判断して、正面から取り組むことで、飛躍の階段を登れる足がかりにしたいものです。
今日のお話はいかがでしたか?
実は、このお話に続きがあります。
またの機会にお目にかかれれば幸いです。
ではまた。