社長ってなんでしょう?何をすべき?どう考え、行動するのが正解?
そんなお悩みのヒントになるような、キラリと光る事例をお伝えします。
その60 社長はいらない
こんにちは。至福太郎です。
今日のお話は「社長ってなんだ?」というお話です。
尊敬する経営者の一人に、四国高知にある「ネッツトヨタ南国」という会社の社長、横田英毅さんがいらっしゃいます。
横田さんの存在は、天外伺朗さんの経営塾でも有名で、ここ数年はメディアでもよく取り上げられています。
会社はトヨタの地方ディーラーの一つです。
この会社、スゴイ!
この会社の特徴は、社員スタッフが自ら工夫して、喜んで仕事をしているという仕組みが傑出しているということです。
あるイベントを、ある社員が考案すると、社内の部署を横断してチームが出来上がります。
例えば、新車発表のイベントには、音楽ライブを社員自らが出演して演奏して、来場者を喜ばせていたりしています。
自動車ディーラーには、通常試乗車が一台か二台。
そして試乗希望のお客さんには、営業社員が助手席に同乗して、10分程度周辺をぐるっと周って終わり。
ところが、このネッツトヨタ南国という会社は、試乗車をなんと15台も20台も用意しているそうです。
そして、丸3日間貸し出して、自由に乗り回ってもらえるそうです。
3日間です。
だから家族旅行に使ってもOKです。
そんな顧客本位の経営で、しかも社員が率先して実行する行動する、そんな会社ですから、毎年毎年増収増益。
あのリーマンショックで全国のディーラーが売り上げを減らしている中、ただ一社、この会社は前年対比をずーっとプラスし続けてきた実績があるそうです。
横田さんってどんな人?
そんな会社の社長、横田さんって、どんな人だと思いますか?
営業タイプとは違います。
たぶん、メカにも強くない人だと思います。
どちらかというと口数の少ない、田舎の中小企業のおっさんです。
ただ一つ違うだろうな、と思えるところは、いつもいつも、黙って社員の幸せを考えておられるのだろうな、というところです。
現にこの会社の社員に「お宅の社長って、どんな人ですか?」
と聞いたところ、返ってきた答えは、
「いつも意識的に自分の存在感を消している人」だそうです。
新しい経営モデルに
いつも意識的に自分の存在感を消す。
ひょっとしたら、これからの会社経営のひとつのモデルではないでしょうか。
あなたは、俺が俺が、と前に出て、社員の自主行動の芽を摘んでいませんか?
コロナ自粛の中、考えてみるべきテーマのような気がします。
今日も最後までありがとうございました。